【どうすれば!?】子供の肘の関節が抜けた!その場で簡単に入れ直す方法!

子供の肘抜け 対処

小さい子供に多いトラブルの内、肘の関節が抜けてしまう!というのがあります。

肩の脱臼は大人でもありますが、肘が抜けてしまうというのは、実はちょっとした弾みで、脱臼のようになってしまうことが多いのです。我が家でも、小学3年生の時に息子が肘が抜けて、だらだらとなってしまい、痛がるし、力が全く入らない!といって妻が焦ってかえってきたことがありました。ですが、原因がはっきりしている場合は、医師でない親でも修復できてしまうものなのです。

こんな簡単な方法だったという事に驚くでしょうね。これを知らなくて、病院もない!という窮地に陥ったら、大抵の親は、そのまま何時間も放置しておくしかないわけですから。。

でも病院に行ったら、医者も、今から紹介するこのままを、この通りにやるだけですから!

<子供の肘抜けが多い理由>

これは、骨の発達が未熟な時期になるもので、小学3年でなるのは珍しい方で、幼稚園児などがとくに多いようです。肘から下の骨は、実は2本の骨で出来上がっていまして、そのうちの一本が、肘から上の骨から、外れてしまったことによるものです。遊びながら、腕が手首から上を固定された状態で(手首から上をもたれた状態で)引っ張られるとなりやすいのですね。骨の上部の突起(くびれ)が出来上がっていないので、靭帯から外れやすいわけです。

<肘抜けでない場合がある!>

腕をだらだらとして、力がはいらなく、腕がおかしいという場合には、肘抜けでない場合もありますから注意も必要です。(肩を両方触ってみて、肩を痛がっている場合や、腕を垂らしている方の肩の形が、おかしければ(突起)肩の脱臼の可能性がありますからその場合は、専門家にまかせたほうがいいでしょう)

骨折でもなく、肩も痛がってなければ、肘抜けの可能性が大ですので、大抵は、親は焦ってしまうのですが、これは非常に簡単に修復できるものです。

<図解でイメージと理解を!>

さて、子供の肘が抜けてしまうとは、下の図解をみて頂ければわかると思います。実際に骨の抜けた箇所のイメージをはっきり持つと、案外、やる側も怖くないというか、やりやすいものです。

肘抜け

肘から下の骨は2本でできているといいましたが、それどれ「尺骨」と「橈骨」という骨で構成されています。それぞれ2本は、肘に近い上部で、束ねられていますが、それは靭帯という筋で縛られている感じなのです。ちょうど、輪っかになって「橈骨」と繋がっているのですね。「尺骨」は靭帯とくっついていますが、「橈骨」はその靭帯輪っかにはめられているだけなんです。

なぜそんなに不安定な連結のされ方をしているのかといえば、肘下から手のひらを逆に返すような回転運動を果たすためです。「橈骨の側が特に靭帯の輪っかの中で回転しながら、「尺骨」に対しX型のように交差しながら、肘下の稼働を自由にしているからです。これは素晴らしい構造だと思います。

しかし、幼い子供は、この「橈骨」の上部の発達がまだ未熟で、出っ張りが少ないので、抜けやすいのですね。10代を越えれば抜ける子供はあまりいなくなります。しかし、手首から上をだけをしっかりもたれて、強く引っ張られれば、大人でも抜ける場合が、まれにはあります。

<簡単!肘抜けを元に戻す手法>

さてこれを、もとに戻す方法をご紹介致します。

まず、抜けた肘を図のようにもちます。子供が泣いたりして動く場合があるので、落ち着かせて、痛くないから大丈夫だからと話しかけながら眼をみて穏やかに対します。

肘抜け 直す方法1

<準備!>

この状態の骨を見るとすれば下図の通りです。親指側の骨(橈骨)しかはずれませんから、このようになっています。親指で抜けたところを抑えているのではありません。反対側の手で、子供の抜けた肘を固定してやっているだけです。この固定するというのは、肘の内側があくまでずっと上をむいたtままの状態をある程度維持するということになります。

肘抜け 直す方法02

<肘抜けなおしの手順!①②>

つまり、こうようになりますね。
①少し腕を引く感じで(痛がるまでは引かない。やや手前にという感じ)②その状態で、肘をやや固定します。

肘抜け 直す方法03

<③>

その状態で、③子供の親指の側へ、手のひらを回します。(ゆっくり)できる範囲でまわします。限界まで回して痛がらせる必要はありません。ある程度で結構です。この時、施術者は脱落した箇所の骨が靭帯の輪の中で動いていることを理解してください。

肘抜け治す方法4

<④>

その4で回した手をそのまま今度は、小指側に回します。つまり、手の甲が上に向くようになるわけです。これもゆっくりします。この時に2本の「橈骨」と「尺骨」がクロスします。大抵はこのときに、靭帯の中に「外れた橈骨」が入ることが多いです。ですから、肘を支えてもった手は、「パチン」とか、「コトン」とか、「プツッ」とか音がしたり、感触が伝わってきたりします。(わからない場合もありますよ)

肘抜け治す方法5

先ほどの図で大抵の場合は入りますから、これで完了です。抜けた肘がこれでも入らない場合は、③と④をもういちど繰り返して行うのが通常です。そうすると入りますから子供がケロリとするでしょう。全く痛くありません!

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<⑤>

その上で稼働をスムーズにしてあげるためにも、更に、そのまま手のひらを子供にむけるような感じで、手のひらをゆっくり回しながら曲げるようにします。(肘を支えながら固定している状態は続けたままです。)

肘抜け治す方法6

<⑥>

そうして、曲げてあげます。子供によっては、このときにちゃんと入るという場合もあるようですが、実際は修復後の稼働をスムーズにする程度のものです。

肘抜け治す方法7

ですが、基本は、③と④を数回ゆっくり繰り返したら抜けた肘は殆ど入ります。⑤と⑥は付け足しのようなものですが、可能であれば様子をみながら行ってみてください。

上記をやってみてもどうしても入らないような場合があったら、専門家に行ってください。

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<子供の肘抜けを予防する方法>

手首から上を持って引っ張らないことです。必ず、手を持つということです。まあ、子供同士が遊んでいる場合には、どうすることもできないのですが、大人が腕を引いて抜けることも多いので、その点は気をつけられると思います。

手を持つと、それがクッションのような役割をして、「橈骨」が抜ける力までには及ばないのですね。

レジャーや旅行などで、急な怪我で、楽しい時間を台無しにしないように、親が対処してすぐに修繕できるものですから、憶えておいた方が良いかと思います!では!

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