【通説大崩壊 !】朝食は必要か有害か?遂に一大論争に終止符が打たれる!
今回は一部で賛否のある「朝食の必要性」について考えてみたいと思います。朝食は有害である!という説もあるようですが、一般には必要だとされています。単純に栄養は入れないよりは入れた方がいいという事なんでしょうが、学力を左右するとか太るとか病気になるとか様々な説も濫立しています。人体が食物をどう受け入れて、どう身につけて、どう排泄するか、今回は、全体的なおおまかな仕組みを、時間軸を中心に整理してまとめてみたいと思います。つまり、そういう体の仕組みの中で必然的に分かってくることがあるからです。
朝食を食べないと、力が出ない!栄養不足になる!午前中の活動の源が「朝食」にある!という断定的なコピーが圧倒的に強いようですが、実際、人間の消化能力、そして細胞が吸収して力になるまでには、どれくらいかかるのでしょうか?生理学の本を開くまでもなく、食べたものにもよりますが、胃袋での消化で平均3時間前後、その後、12指腸から小腸に至ってそこで、食べたものが小腸に達して吸収してゆく時間が大抵平均8時間前後、という事ですから、朝食で食べた栄養で午前中を活動するというなら、既に昼食の時間にかかってくるわけです。つまり、朝食は午前中の活動の力の源にはならない!という明白な結論が出て来てしまいます。
朝食を食べると力が出るというのは、朝食を口に入れて咀嚼する際に出る、口中の唾液によって、食物の中の糖質だけが、分解されて、それが胃袋で他のものを消化している中を、先に通り過ぎるようにして、小腸に達するからです。そうやって、糖質だけは、食事中にも、実は血中に先駆けて吸収されながら、血糖値だけが上がります。これが、毎日の習慣になっている人は、文字通り「その習慣性が体を作っている」のであって、朝食を食べなければ、飢えていた細胞が滋養を朝から欲していることの根拠でないという事なんですね。ご存知のように、血糖値というのは、習慣性でもって大きく左右されるものですし、普段食べている時間を、急に無くすると、「飢えた」ような錯覚に陥っているだけであります。
実際の人体の生理的システムと、習慣性によるところの現象(とはいってもその人にとっては実感でしょうが)を混同しては、真実が見えなくなるということになりますね。
力が出るのだからいいじゃないか!という意見もあろうかと思いますが、もし、人体システム(本来の設計)と違える習慣性になれてしまっていたとしたら、それが病気の始まりになりはしないかと捉えるくらいが、より科学的なものの見方というべきでしょう。
医療は進んでも疾病は増えて治癒力が弱まっている現代人の悪習慣の一つに、もしかしたらこの「朝食を食べる」という条件が入っているかもしれませんね。
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常に煙草をすっている人が、煙草を取り上げたら、禁断症状(飢餓)が起きる事と考え方は同じです。本当は、吸わない方がいいのに、吸わないと落ち着かない!となってしまう事と、例は極端ですが同じ図式なのです。朝食をしっかり食べたら力が出るので、やはり必要だ!という事と、ニコチンを吸収したら落ち着くので煙草はやはり必要だ!というのとたとえ話ですが、要は同じだと言う意味です。勿論、食事とニコチンでは全く中身が違いますが、本来必要のないものも、習慣性になると、無くては苦しくなるものに変わる!という事なのです。
しかし、昼食や夕食でもしっかり取っている食事を、何故、朝だからといって、そんなにふさわしくないと言えるのでしょうか?朝食が長年の習慣になっている人が、食べないようにすれば、デメリットしか感じないという話が多いようですが、実際、どうなのでしょう?
元々、人類は、昼と夕の二食だったという説があるようですが、昔の風俗や生活習慣を書き残した様々な文献には、確かに朝食を食べるという概念が、あまり見当たりません。それは、経済的な事情からのものでなく、発想そのものが無かったと見た方が良さそうです。相撲取りは朝食を食べると、力だでず、動きがにぶくなるので、朝稽古ができないといいますし、そのような体験的な伝統が定着している部屋では、今でも朝食は食べないといいます。実際、勉強にしても朝飯を腹一杯食べて集中できるということは無いでしょう。胃に血液がいって眠くなるのが落ちでしょう。朝は、いきなり食事を受け付けるようにはなっておらず、あくまでその準備時間だといっていいでしょう。
精神的にも肉体的にも準備の時間ですし、排泄の時間です。
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「朝食を食べる」という文化は、実際は最近のもののようです。しかし、午前中の力の源であろうと、なかろうと、上記の解説があったとしても、それでも、食べる事がいい!という意見は、元々、朝という時間、つまり、起きてから昼までの時間が、人体の生理的なシステムにとってはどんな時間帯であるのかを、あまり意識しないからだと思います。
特に午前中が、私たち人体にとってどんな時間帯なのか?これを考えてみたいと思います。